【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
するとテーブルの上に置いてあったチョコの包み紙を見た藍くんがあることに気づく。
「このチョコ、アルコール入りだ」
「えっ?」
それはお土産でさっき瑛麻ちゃんが食べたもの。
まさか洋酒入りのチョコだったなんて。
「どうしようっ」
涙目で慌てるわたしに、藍くんの冷静な声が諭す。
「大丈夫、寝てるだけだから。ちょっと寝かせてやった方がいいんじゃない?」
たしかにすやすや気持ちよさそうに寝ている瑛麻ちゃんを起こすのは、気が引ける。
それにさっき寝不足気味って言っていたし……。