The previous night of the world revolution8~F.D.~
…そうと決まれば。
「…早速、荷造りしましょう」
「あぁ、分かった」
「当分戻ってこられないと思うので、必要なものは全部…」
「分かってるよ。…仕事の引き継ぎとか、メモしてルヴィアに頼んどかないとな…」
そうですね。
俺も、不在の間の通常業務を、華弦さんに代わってもらわないと…。
…もしかしたら、それはもう一生華弦さんの仕事になってしまうかもしれませんね。
二度と戻れないかもしれないけど、俺も、ルルシーも、敢えてそのことは口にしなかった。
あくまでも、「しばらくの間留守にする」つもりで動いていた。
だって、あまりに悲し過ぎますもんね。
慣れ親しんだ「家」に、一生戻ってこられないなんて。
「あとは…着替えと、何より現金だよな…。クレジットカードは使えないだろうし」
「そうですね」
使用履歴が残るものは、居場所を特定される原因になりますからね。
同じ理由で、スマホやパソコンの使用も厳禁である。
「とはいえ、あんまり大荷物を持っていっても、持ち運ぶのに困るし…。まぁ、最悪着の身着のままでも良い。ルレイアが隣にいるならそれで」
…ルルシー…。
さっきから、感動的なことばっかり言ってくれちゃって。
そろそろ泣き出しますよ?俺。
ルルシーの優しさに、涙ちょちょぎれです。
「荷物は適当で良いとして…。…ルレイア」
「はい?」
「…アイズ達には、どうする?置き手紙でも残しておくか?」
…あぁ。
そうですね…。残していく仲間達に、何も言い残さずに行くのは、道理に反しますね。
だけど…証拠を残さない方が良いというのも確かだ。
俺が逃亡したら、間違いなくアイズ達が逃亡を手助けしたんじゃないかって疑われるでしょうからね。
迂闊に置き手紙なんか残して、それを見つけられたら…動かぬ証拠となってしまう。
だから、多分何も言わずに行った方が良いんでしょう。
…それは分かってるけど、あまりにも薄情な気がした。
あんなに俺に良くしてくれた仲間達に対して、何も言わずに立ち去るなんて失礼ですよ。
「…そうですね。後で、手紙を書いて…。『青薔薇連合会』じゃなくて、俺の香水店の郵便受けにでも入れておきましょう」
そこなら、目立つことはないでしょうから。
従業員か誰かが見つけて、アイズ達に届けてくれると思います。
それで許してください。…本当に、申し訳ないけれど。
「分かったよ。じゃあ…早いとこ行くか。あいつらに見つかったら事だし…」
「はい」
僅かな荷物だけ持って、こっそり出ていこうと部屋の扉を開けた。
…その瞬間、息が止まるかと思った。
「…何処行くの?こんな時間に」
「…アイズ…」
…だけじゃない。
シュノさんとアリューシャと、ルリシヤとルーチェスが勢揃いで。
出ていこうとする俺とルルシーの前に、まるで待ち構えていたように立ちはだかった。
「…早速、荷造りしましょう」
「あぁ、分かった」
「当分戻ってこられないと思うので、必要なものは全部…」
「分かってるよ。…仕事の引き継ぎとか、メモしてルヴィアに頼んどかないとな…」
そうですね。
俺も、不在の間の通常業務を、華弦さんに代わってもらわないと…。
…もしかしたら、それはもう一生華弦さんの仕事になってしまうかもしれませんね。
二度と戻れないかもしれないけど、俺も、ルルシーも、敢えてそのことは口にしなかった。
あくまでも、「しばらくの間留守にする」つもりで動いていた。
だって、あまりに悲し過ぎますもんね。
慣れ親しんだ「家」に、一生戻ってこられないなんて。
「あとは…着替えと、何より現金だよな…。クレジットカードは使えないだろうし」
「そうですね」
使用履歴が残るものは、居場所を特定される原因になりますからね。
同じ理由で、スマホやパソコンの使用も厳禁である。
「とはいえ、あんまり大荷物を持っていっても、持ち運ぶのに困るし…。まぁ、最悪着の身着のままでも良い。ルレイアが隣にいるならそれで」
…ルルシー…。
さっきから、感動的なことばっかり言ってくれちゃって。
そろそろ泣き出しますよ?俺。
ルルシーの優しさに、涙ちょちょぎれです。
「荷物は適当で良いとして…。…ルレイア」
「はい?」
「…アイズ達には、どうする?置き手紙でも残しておくか?」
…あぁ。
そうですね…。残していく仲間達に、何も言い残さずに行くのは、道理に反しますね。
だけど…証拠を残さない方が良いというのも確かだ。
俺が逃亡したら、間違いなくアイズ達が逃亡を手助けしたんじゃないかって疑われるでしょうからね。
迂闊に置き手紙なんか残して、それを見つけられたら…動かぬ証拠となってしまう。
だから、多分何も言わずに行った方が良いんでしょう。
…それは分かってるけど、あまりにも薄情な気がした。
あんなに俺に良くしてくれた仲間達に対して、何も言わずに立ち去るなんて失礼ですよ。
「…そうですね。後で、手紙を書いて…。『青薔薇連合会』じゃなくて、俺の香水店の郵便受けにでも入れておきましょう」
そこなら、目立つことはないでしょうから。
従業員か誰かが見つけて、アイズ達に届けてくれると思います。
それで許してください。…本当に、申し訳ないけれど。
「分かったよ。じゃあ…早いとこ行くか。あいつらに見つかったら事だし…」
「はい」
僅かな荷物だけ持って、こっそり出ていこうと部屋の扉を開けた。
…その瞬間、息が止まるかと思った。
「…何処行くの?こんな時間に」
「…アイズ…」
…だけじゃない。
シュノさんとアリューシャと、ルリシヤとルーチェスが勢揃いで。
出ていこうとする俺とルルシーの前に、まるで待ち構えていたように立ちはだかった。