The previous night of the world revolution8~F.D.~
そんな楽しい箱庭帝国生活を送っていたある日の朝のこと。

ルアリスから、メールが一通届いた。

「ん…?何でしょう」

「?どうした、ルレイア」

「ルアリスからメールです」

何かなと思って、メール本文を開いてみたところ。

…ふーん…。

「なんて?」

ルルシーが、メールの内容を尋ねた。

「なんか、もし用事がなかったら、頼みたいことがあるから来て欲しい、だそうです」

「へぇ…。じゃあ早速ルアリスのところに行きっ、」

「既読スルーにしておこーっと」

「…おい。仮にも一国の国家元首からの連絡を、既読スルーはないだろ」

え?ルルシー、今何か言いました?

そんな細かいことは気にしない、気にしない。

「来て欲しいって言ってるんだから、行ってやれば良いだろ?どうせ何も予定ないんだし」

ちょっと。そんな暇人みたいに言わないでくださいよ。

「用事がなければ、って言ってるでしょう?俺は忙しいんですよ」

「何?なんか用事でもあるのか」

そりゃあ勿論。大切な用事がありますよ。

「ルルシーと楽しい箱庭帝国観光の予定が、」

「あーはいはい。さっさと支度しろ。ルアリスのところに行くぞ」

「ルルシ〜っ!!」

相手してくださいよぅ。

以前箱庭帝国に来た時はマリーフィアが一緒だったから、全然観光気分って感じじゃなかった。

だから今回は、ルルシーと一緒に観光を楽しもうと思ったのに。

ほら。シェルドニア王国で結婚式(模擬)をしてきたばっかりじゃないですか。

だから今度は、新婚旅行ということで。ルルシーと楽しもうと思ったのに。

肝心のルルシーが乗り気じゃないなんて、そんな酷いことないですよ。

「ほら、さっさと行くぞ」

「もー…。ルルシーったら恥ずかしがり屋なんですから…」

分かりましたよ。ルアリスのところに行けば良いんでしょ、行けば。

まったく、あの空気を読まない元童貞坊やめ。会ったら憶えておけよ。
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