The previous night of the world revolution8~F.D.~
パパ、だって。

今の聞きました?

あのルアリスが、パパですよ。

「いやぁ…ルルシー、俺は嬉しいですよ。あの童貞ド間抜け正義厨だったルアリスが、こんなに立派なパパwになって…」

「立派だって言うなら、草を生やすなよ…」

いや、だって笑えるじゃないですか。

ルアリスがパパですよ?

これを笑わずにどうしろと言うのか。

嫁との間に、二人もメスガキを作って…。

「…で、ルアリス」

「はい?」

チビガキ1号を抱いたルアリスが、くるりとこちらを振り向いた。

「隠し子は?何人になったんです?」

「かっ…隠し子っ…!?」

「そろそろ、ひとクラス出来るくらい生まれ、もごもごもご」

「申し訳無い…。本当に申し訳無い。ルレイアの非礼は俺が詫びるから、どうか気を悪くしないでくれ」

またしてもルルシーに口を塞がれた。何で。

「い、いえ…。大丈夫です…。いつもの…ルレイア殿の笑えない冗談だと思ってますから…」

「そうか…。本当に済まんな…。如何せん、生まれた時持ってたほんのちょっとの礼儀正しさを、産着の中に忘れてきたような奴だから…」

嘘でしょ。それどういう意味ですかルルシー。

俺ほど礼儀正しい大人は、そうそういませんよ。絶対に。

「…それと、自分の名誉の為に言っておきますけど、隠し子はいません」

えっ。いないの?

「まだいないんですか?遅っ。ヤることヤらないから出来ないんですよ。国家元首たる者、隠し子の20人や30人くらい作らないでどうす、もごもごもご」

「ほんっと、ほんっとごめんな…!こいつ、もう舌を抜いた方が良いんじゃないかな…」

舌を抜く!?

拷問ですよ。そんなことしたら、ルルシーと濃厚なキスが出来ないじゃないですか。

「ルレイア。お前はもう黙ってろ」

ルルシーの目が本気だった。

いやん。怖い。

ちょっとした冗談じゃないですか。冗談。

「それで?この馬鹿がこれ以上余計なことを言う前に、早く用事を済ませてくれ」

「あ、はい。えぇと…実は…。…セトナさん、例の件、ルレイア殿に頼んでも…」

「はい、勿論です。そうしてもらえると私も嬉しいです」

ルアリスが何やら尋ねると、セトナさんも納得したように頷いた。

…例の件?

「じゃあ、折り入って…。実は、ルレイア殿に下の子の名付け親になって欲しいんです」

…とのこと。

ほう…?それはまた…予想外の頼み事ですね。
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