社内捜査は秘密と恋の二人三脚
大学のゼミに社長が身分を隠して実業界の社会人のひとりとしてカンファレンスに入り、討論を数人でさせられた。
その時に色々質問されて答えたのがどうやら社長の試験だったらしく、合格してしまった。
その後、役員室で再会。
そうなったときはすでに逃げられない感じだった。人当たりのいい笑顔。それでいて威厳もある。
陽樹にも似たところがあり、結局陽樹の懐刀として入った。いつもは役員企画室専務担当付き。役員秘書とは別でそういう部署があるのだ。
今日は陽樹と俺、それに業務の花田部長の三人で机を囲んだ。財団担当役員の木下取締役は呼ばなかった。関係者の可能性が出てきたからだ。
花田部長が話し始めた。