社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「それで、鈴村君。どうなってる?」
「営業二部の長田、峰山のふたりが実行役、隠蔽が会計取締役の畑中専務。おそらく、木下取締役が指示役でしょう。秘書に確認したところ、昨日畑中専務が午前中急遽来ていたようです。内密にしていましたが、他の秘書に確認したところばれました」
業務部の花田部長はため息をついた。専務の陽樹は反っくり返って座っている。
「賢人。それで、財団の会長や社長は関与しているのか?」
陽樹が聞いた。
「その辺りを探って頂きたいんですよ。さすがにそこまではわかりません。俺も役員フロアは行かないようにしています。身バレを防ぐために……」
「……おそらく、会長じゃなくて社長かもしれん。畑中は社長派閥だ。財団社長とうちの木下取締役は同期だ。間違いないかもしれない」
陽樹は呟いた。花田部長が言う。