社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「それで、鈴村君。どうなってる?」

「営業二部の長田、峰山のふたりが実行役、隠蔽が会計取締役の畑中専務。おそらく、木下取締役が指示役でしょう。秘書に確認したところ、昨日畑中専務が午前中急遽来ていたようです。内密にしていましたが、他の秘書に確認したところばれました」

 業務部の花田部長はため息をついた。専務の陽樹は反っくり返って座っている。

「賢人。それで、財団の会長や社長は関与しているのか?」

 陽樹が聞いた。

「その辺りを探って頂きたいんですよ。さすがにそこまではわかりません。俺も役員フロアは行かないようにしています。身バレを防ぐために……」

「……おそらく、会長じゃなくて社長かもしれん。畑中は社長派閥だ。財団社長とうちの木下取締役は同期だ。間違いないかもしれない」

 陽樹は呟いた。花田部長が言う。
< 130 / 385 >

この作品をシェア

pagetop