社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「関根課長は俊樹の同級生だ。俊樹の子飼い連中とも親しい。お前のこと知っていたのか?どこかで会ってるんだろ?」

 俊樹さんとは陽樹の弟さん。彼も仕事の出来るすごい人だが、今は母親の親戚でこの会社の取引相手であるミツハシフードサービスに取締役として勤務中。あちらでは母親の名字を名乗っている。

「俊樹さんがミツハシフードサービスに行ってから、最近俺はお会いしていないんですけど、俊樹さんの部であるここの営業二部に俺の同期や親しい人間もいて、結婚式の二次会とかそういうところで遭遇していた可能性はあります。彼のことはもちろん知ってましたが、話したことがあったかまで記憶してなかったんで……」

 陽樹はあきれ顔で俺を見る。

「お前は酔っ払うと記憶が少し飛ぶからその時に話したんじゃないのか?気をつけろとあれほど言っているのに……そっちでは飲むなよ」

「飲むわけないじゃないですか。偽装潜入してるんですよ。そんなリスク冒すわけがない」
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