社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「部長。専務はどこです?」

 部長は小さな声で言う。

「もう帰りましたよ。午後から戻ってきたんですが、明らかに様子が変でした。誰も部屋へ入れるなと言われたそうで、北村さんも戸惑ってました。スケジュールが全く予定通りにいかないらしくて。昨日から突発的な行動が多すぎて……」

「北村さんは?」

「彼女も一緒に帰りました。食事へ行こうと専務が誘ったようで……大丈夫ですかね?」

「それは本当ですか?いつ頃です?」

「もう四十分位前ですよ」

 俺は、急いで彼女の位置情報を確認した。ホテルのバーだ。嫌な予感がして、部長に告げてすぐ会社を出た。すると、出口で関根課長と一緒になった。
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