社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「もう。教えてもらうのは私の方よ。二年近く実務やってないから忘れてるし変わったこともあるでしょ。今度は佐倉さんに指導してもらう立場になったかもしれない」

「やだ、よくいいますよね、最近だって教えてたでしょ、色んな人に……」

「それはさ、昔のこととか、決算のことだからちょっと違うよ」

「いや、違わねえよ。お前はやっぱり会計部の中ではダントツに仕事出来た。まあ、お前に任せて行くんだったら俺は楽できそうだ」

 悟が話に入ってきて、佐倉さんがあからさまに嫌そうな顔をした。

「神部さんは営業で頑張って下さい。きっと神部さんならたくさんのお客さんをとりこにされると思います。もう里紗先輩をこれ以上困らせないで下さいね」

 悟はびっくりしたように佐倉さんを見つめてる。
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