社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 佐倉さんが心配そうに私を見てる。彼と親しかったから、彼女にはばれたかもしれない。私、見るからにあの話を聞いてからおかしくなったものね。

 もしかして私、このままだと彼の出世の邪魔をしている?そのことに気付いた。

 彼を信じるべきだろうけど、それが彼のためになるのか、そうとは到底思えない。考えれば考えるほど悩みが深くなっていった。

 結局、悩み抜いた末、文也さんの店へ行くことにした。

 最初は彼に連絡して事情を聞いて身を引いた方がいいのかと二日くらい考え抜いた。私は何も彼に連絡をしなかった。

 彼はあれから一度も連絡をよこさない。聞かれても何も答えられないからだろう。
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