社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「ええ。うち実家が東北なのでリンゴを送ってくるんです。良かったらお店で使って下さい」

「わー、助かるよ。リンゴは色んな事に使えるんだ。いやあ、北村さん気が利くなあ。僕、君にこんなことしてもらう理由はないけどね」

 結構ハッキリ言うんだな、この人。まあ、いいや。

「理由を作ってもいいですか?」

 文也さんは、カウンターの奥のほうで曲がったところにある席を私に示した。目の前にたくさんの食器などがある。賄い用の席?

「北村さんはお客さんだけど、そうじゃないよね、きっと。なんとなく俺に話があって来た?賢人が来るとは聞いてないしね。待ち合わせじゃないよね?」

 小さく頷くと、笑顔を見せた。
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