社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「そうそう。しっかり食べて、気を強く持つんだよ。聞きたいことは少しショックだろうからね」
私は顔を上げて彼をじっと見た。
「縁談があるって事を知ってるのはどうして?賢人が言うとは思えないんだけど……」
「知り合いの知り合いから聞いたんです」
目の前で文也さんが笑い出した。お腹を抱えてる。
「北村さん、面白すぎる。正直でいいなあ。そうか、知り合いの人はよく知ってたんだな。縁談の話は知らない人も多いからね。その知り合いっていうのはもしかすると秘書室の人かもしれないな」
「……私が聞いた知り合いは会計部の後輩なんですけどね。彼女の知り合いが本社の秘書なのかしら?」