社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「……失礼します」
頭を下げて出てきた。今は専務のいたところに部長がいるのだ。部長室になってしまった。
そして、部長は実は本社の人だということが噂になっていて、皆怖がっている。
だからこそ、私が先に入って話を聞いたのだ。そうすればみんな安心するかもしれないと思ったからだ。
「……先輩、どうでした?」
わらわらと女子社員たちが私の周りに集まってきた。
「うん。そうね……ほとんどの人が本社の会計部には入れないらしい。入るとするとこの財団が異動したところの営業事務とか。ただ、うちの営業事務の人がどのくらい辞めるかにもよるそうよ。迷うくらいなら早期退職して構わないとおっしゃってた」