社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「うちの斉藤もそうだが、女性で長く勤めて目端の利く人は貴重だよ。ある意味、管理職候補だ。向こうへ行くと職種も変わるかもしれないよ。ふたりは今回のこと色々あったけど、貢献したからね」
「……あまりそうとは思えないんですけど」
「鈴村君とはその後どう?」
「……え、ええ?」
「最後にあのカフェで話したとき、君の様子が変だったのは気付いたよ。彼との関係だろ?君ら絶妙に気が合ってたもんな。鈴村君が君のこと気に入っているのはすぐにわかった」
恥ずかしい。