社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「そう。彼女は頑固だからね。お父さんが心配して彼との縁談を考えているらしいんだけど、本人同士は全くその気がないって聞いてるから……」

 関根課長。もしかして、私を元気づけるためにこのことを言いに来てくれたの?

「あの。課長、もしかして……」

「うん?まあね、君らはお似合いだからさ。両思いなんだろうというのはすぐにわかったし。実はさ、斉藤と俺も最近付き合いだしたんだ」

「……ええ?!本当ですか?お二人こそいい感じでしたよね」

 恥ずかしそうに頭を掻いている。
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