社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 嫌みたらしく彼に言ってやる。

「そうね、そんな権限も本当は持ってないけど、持っているようなものという鈴村君の権力はたいしたものよ。敵に回さない方がいいわよ。彼はうちでは有名な仕事も出来てイケメンのハイスペックエリートですから」

 そう言ってウインクする京子さん。可愛いなあ。

「よく言うよ。今は弟の俊樹さんがいないし、君の旦那以上のハイスペックエリートは見当たらないね」

「それはそうでしょ。彼、あれでも一応ここの御曹司よ」

 ひえー。真顔で旦那様を肯定する。うらやましすぎる。でも、彼女が言うと嫌らしく感じない。人柄とこの彼女の見た目がなせるワザだ。

「……」

 私が黙っているのを見て、京子さんが言った。
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