社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「里沙さん。どこへ配属になるとしても何かあれば私を頼って下さい。あなたの彼氏は結構忙しいの。優先順位がまず社長や専務にあって、あなたからのSOSに全てを投げ捨てて応じてしまうと彼の立場も悪くなる。彼はあなたから連絡があったら、下手をすると優先順位をあなたにしてしまう可能性がありますからね」

「ええ?」

 私はあっけにとられて彼の顔を見た。すると、彼は苦笑い。

「まあ、そうだろうな。俺の中での優先順位は里沙。だけど、専務の妻である彼女は夫を優先してもらわないと困るというわけだよ」

「はい、正解です」

 京子さんがパチパチと手を叩いて彼に言う。

「うふふ」

 おかしすぎる。笑ってしまった。
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