社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 別にいいのに……。

「大丈夫です」

 すぐに返信した。鍵を取り出し、部屋へ入る。昨日の私の段ボールはどこだろう?電気を付けて探してみよう。

 ん?ええ、また誰かいる!まさか……昨日の人?

 奥へ歩いて行くと、営業部の男性と女性がふたりして背中を丸めて箱の中を覗いている。悪いことをしている風ではない。でも、どうして電気を付けてないんだろう?暗くて見えないと思うんだけどなあ。

 私は電気を付けようと背中を向けたら、急に声をかけられた。

「君、何してるんだ?」

 振り向くと、そこにいた男性が言う。

「え?暗いので電気を付けようとしたんですけど……暗くて見えなくないんですか?」

「電気?あ、そうか。電気あるんだな。ところで、君は誰だ?」

「私は会計部の秘書です」
< 38 / 385 >

この作品をシェア

pagetop