社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「紙ごみを貯めているところを教えろ。シュレッダーした紙ごみをためている場所だ」

 彼に教えると空箱をいくつかとシュレッダーされたものを入れた大きな袋をいくつか持ってきた。

「よし。入れ替えろ」

 ふたりでせっせと入れ替えた。時計を見て驚いた。まずい、専務の会議が終わる時間だ。

「ごめんなさい。私戻らないと……専務の会議が終わります」

「わかった。あとのことは、全部俺に任せておけ。それから……気をつけろ。何かあればすぐに俺に連絡しろ」

 心配してくれているのね。黒縁眼鏡の奥の光る瞳がじっと私を見た。

「わかった」

 そういうと、急いで部屋を出た。営業の二人はまだいるようだ。お先にといって出てきた。
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