社内捜査は秘密と恋の二人三脚
私は、三人を残して、会計の棚をようやく見つけてこの間運び込んだ箱の蓋を開けた。
中身を確認する。よく見ると稟議書類のすべてが同じ部。営業二部だ……。どうしよう、やっぱりなんか嫌な予感しかしない。
「ふーん。そうか、ここにあったんだな。俺が探しても見つからなかったわけだ」
「っわあっ!もう、忍者なの?あなた気配消してるでしょ」
私はビクッとして大声で振り向いた。彼はそんな私を無視して、箱の横に座って中を物色し始めた。
「里沙」
「なに?」
「中身を差し替えよう。この箱自体は登録済みだから持ち出すのはまずい」
「それで、何に差し替えるつもりなの?」