社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「……そこら辺もシロかはっきりしないと頼めない。とにかく、中身を入れ替えてすぐにこっちは溶解に運ぶんだ。この箱は俺がしまっておく」
「わかったけど、会長と社長もシロかわからないってこの財団大丈夫なの?」
「シロだと思いたい。その辺は更に上の方で確認中だ」
更に上の方……。つまり、この会社にそれ以上の上の人はいない。いるのは、本社だけ。
この人本社の役員なの?でも本社の役員の顔ってばれてるはず。
だとしたら、こんなとこに来てもすぐに畑中専務とかにはばれちゃう。どういうことだろう?
黙って彼は荷物を持って出ていった。
私は彼に言われたとおり、中身を入れ替えた溶解の箱をカートにおいてエレベーターホールへ行った。