社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「……そこら辺もシロかはっきりしないと頼めない。とにかく、中身を入れ替えてすぐにこっちは溶解に運ぶんだ。この箱は俺がしまっておく」

「わかったけど、会長と社長もシロかわからないってこの財団大丈夫なの?」

「シロだと思いたい。その辺は更に上の方で確認中だ」

 更に上の方……。つまり、この会社にそれ以上の上の人はいない。いるのは、本社だけ。

 この人本社の役員なの?でも本社の役員の顔ってばれてるはず。

 だとしたら、こんなとこに来てもすぐに畑中専務とかにはばれちゃう。どういうことだろう?

 黙って彼は荷物を持って出ていった。

 私は彼に言われたとおり、中身を入れ替えた溶解の箱をカートにおいてエレベーターホールへ行った。
< 71 / 385 >

この作品をシェア

pagetop