社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 見ると隣のエレベーターが丁度下がっていくところだった。誰か乗ったのかな?

 しばらく戻ってこないかもしれないと思って、深呼吸。

「里沙。久しぶりだな」

 声をかけられて振り向くとそこには同期の神部悟。会計部に入り一年が終わるころ告白されて付き合いはじめた。だが、長続きしなかった。

 秘書が決まった翌月。

 繁忙期だけ来ていた派遣の女子社員とキスているところをいつも私にキスしていた非常階段の一番上のところで偶然見かけてしまった。

 そこは柱があって死角になっている。少し斜めに上って見ないと見えない。
< 72 / 385 >

この作品をシェア

pagetop