社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 ここで大体において営業の人しかも新人ではない人とすれ違うこと自体が珍しい。

 つい誰だろうという目で見たら、あちらも睨んでいる。

 どうして睨まれなきゃならないのと負けることなく顔を見たら声が出てしまった。

「あ!」

 まずい。あの二人だ、峰山さんと長田さん。どんぴしゃりで声が出ちゃった。

「なんだ?」

 すれ違ったふたりが止まって後ろを振り向いた。

「……い、いえ。なんでもありません」

「あんた、誰?営業にいない顔だな」
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