社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 長田さんが話した。

「……会計部です」

「ふーん。君美人だね。何年目?」

 峰山さんがそう言うと、長田さんが鼻で笑っている。何なのこの顔。最低だ。

 やることも、言うことも最低な人達なのね。私は無視して歩き出した。すると腕を引かれた。

「おい、無視するとかいい度胸だな」

 私の腕を引っ張ったまま、首から提げている社員証を手にして名前を見ている。

「会計部秘書 北村里沙か。ふーん、さすが秘書さま。気が強いね。顔が綺麗なのもそういうことか……ん?会計部秘書?あんた、畑中さんの秘書か?」
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