社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「これからは必ず俺がお前を守ってやる。ここへ来る前に連絡しろよ」
荷物は彼が運んでくれた。帰り際に思い出して彼に伝えた。
「そういえば、さっきあの二人に言われたの。ここで会ったことを誰かに話したら畑中さんに叱られるよって……」
鈴木さんは私をちろりと見て、ため息をついた。
「あの二人が実行役で隠蔽は畑中がしているんだな。おそらくそうだ。うちの部長は二部の帳簿がどこかおかしいと睨んで俺たちに連絡してきた。ただ、指示役が誰なのかが問題だ。二部の部長は何も知らないというのもな。関根課長が気付くくらいだ」
「……そうね」
私をじっと見ている。何?
「里沙、畑中に気をつけろ。あいつら、お前のこと畑中に何か言ったかもしれない」