社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「よし」
彼は優しく私の頭を撫でてくれた。私は彼を無意識に信頼している自分にようやく気づいた。
先ほどのキスも……自ら彼に預けてしまった。だって彼にキスをされて嬉しかった。
まるで守られているようでホッとする。こんな短い期間なのに……なぜだろう。
そして彼も私へ気遣いを見せてくれる。それがただの捜査仲間としてだからなのか、まだはっきりしない。
キスは雰囲気に流されたとしても、初日に連れて行ってくれた店は誰でも連れて行ける店ではなかったと思う。
キスがきっかけとは言いたくないが、警戒心が薄くなり、お互い少しづつ距離が近づき始めた。
それから、数日後のことだった。
畑中専務は今日もとても機嫌が悪い。ほとんど話さない。