俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
その頃、健志はゆかりから話があると呼び出されていた。

「なに?」

「みゆさんから電話貰って、妊娠二ヵ月目なんだってね」

「ああ、おろすように言ったんだけど、いきなり電話切られた」

「当たり前でしょ、あんた、それでも医者なの?」

「俺はみゆちゃんの身体を心配しているんだ」

「廉也とみゆさんの赤ちゃんの心配もしてよ」

健志は黙ったまま、答えなかった。

(俺だって、赤ん坊も助けたいさ、でもそんな、奇跡でも起きないと無理だよ)

健志は廉也を呼び出した。

「なんだよ、俺忙しいんだけど」

「みゆちゃん、おめでただってな」

「ああ、ゆかりから聞いたのか」

「そうだよ、検査を延長して欲しいって言われて」

「そうか、出産は問題あるってことだよな、おめでとう言うだけで、お前がわざわざ連絡してこないからな」

健志は短刀直入に話を始めた。

「まず、妊娠中、検査出来ないし、薬も使えない、万が一、みゆちゃんが具合悪くなったら、胎児にも影響が出る、赤ちゃんは諦めろ、みゆちゃんが一番大事だろ、廉也」
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