余命1年半。かりそめ花嫁はじめます~初恋の天才外科医に救われて世界一の愛され妻になるまで~
「これは平均でしかないからね。余命宣告をされても、もっと長く生きている人もいる。悪性だとしても諦めるのは早いよ」
力強い声をかけられ、ほんの少しだけ勇気づけられる。そう、まだどれくらいの悪性度なのかはわからないのだから、悲観してばかりはいられない。
それからも一般的な治療方針やセカンドオピニオンなど、今の時点で気になっていることを聞けるだけ聞き、先生はすべて丁寧に答えてくれた。まずは手術で腫瘍をできる限り取り除き、残った部分には放射線治療を行って小さくしていくらしい。
ただ、私の場合は大事な神経がある難しい場所に腫瘍ができていて、無理に取り除く選択はしないのだそう。手術するにしても、高度な技術を持った医師と、設備が整っている病院でなければできないという。
「手術できるとしたら白藍総合病院かな。難しい症例もたくさんこなしているし、ドクターも信頼できるから」
白藍の名が出て、私はギクリとした。白藍に行ったら確実に夏くんに知られてしまうが、それでいいのかと迷いが生まれる。
内心ためらう私に対し、真剣に話を聞いていた楓が納得した様子で賛同する。
力強い声をかけられ、ほんの少しだけ勇気づけられる。そう、まだどれくらいの悪性度なのかはわからないのだから、悲観してばかりはいられない。
それからも一般的な治療方針やセカンドオピニオンなど、今の時点で気になっていることを聞けるだけ聞き、先生はすべて丁寧に答えてくれた。まずは手術で腫瘍をできる限り取り除き、残った部分には放射線治療を行って小さくしていくらしい。
ただ、私の場合は大事な神経がある難しい場所に腫瘍ができていて、無理に取り除く選択はしないのだそう。手術するにしても、高度な技術を持った医師と、設備が整っている病院でなければできないという。
「手術できるとしたら白藍総合病院かな。難しい症例もたくさんこなしているし、ドクターも信頼できるから」
白藍の名が出て、私はギクリとした。白藍に行ったら確実に夏くんに知られてしまうが、それでいいのかと迷いが生まれる。
内心ためらう私に対し、真剣に話を聞いていた楓が納得した様子で賛同する。