スカイ・ネイル
「俺が兵を引きつける。あんたはあいつのところへ行け」
「えっ・・・、でも君は」
「これくらいの戦闘なら何度も経験してる。心配いらない」
「っ・・・わかった」
レイの言う通りフランはリースたちのそばへ駆け出した。
そうはさせまいと兵士が道を塞ごうと前に立ちはだかる。
「一瞬だけ目を瞑れ!」
「!」
背後から聞こえてきたレイの声に足を止めぬままぎゅっと目を閉じた。
レイの青い瞳が、キラリと眩く光る。
「ブライト」
呪文と共に強い光が相手の視界を奪い、同時に開けていられないほどの痛みが彼らを襲う。
その横をすり抜け、フランはリースたちの元へ辿り着く。
「くっ・・・・・・これも、神の力か」
「光と闇。どちらの魔法も通常は簡単に扱うことは出来ない。なんなら使う度に自分の身体を破壊してしまうリスクがある。・・・彼がそうならないのは、力をコントロールしてくれる彼女がいるからだ」
「・・・・・・あの女。あいつだけは、絶対に許さない。そいつの後はあの女神を殺す」
「・・・・・・」
揺るがぬ殺意。
大切な姉を奪われ、何年もずっとその恨みと共に生きてきたのだろう。
だけど、だからといって・・・。