スカイ・ネイル


「そんなの・・・、信じられるわけないだろう!」



『・・・ええ。当然よね。どうしたってもうあの子の口から直接聞くことはできないもの。・・・・・・けど、ノワールが襲撃されたあの日。あなたは戦いの最中一度意識を失っているはずよ』



「!」



『おかしいと思わない?致命傷を負った筈のあなたが。再び目を覚まして戦いに復帰し、残るノワール民と共に敵軍を鎮圧させた・・・・・・。
あなたに命を与えた後、ステラは人目のつかぬ場所へ移動し静かにその息を引き取った・・・。外傷がなかったのは、終戦するまで敵に見つかることがなかったから』



モニアの口から淡々と語られていく真実。

自分の生を捧げられるほど、彼ら兄弟はステラにとってかけがえのない存在だったのだろう。



「う・・・そだ・・・。そんな、スカイ・ネイルの力を使わずに生き返らせるなんて」



『誰かを幸せにするためなら何だって叶えられてしまう。それが私の持つ神器の力。・・・たとえその対象が主で、どんなに代償が重くても。本人が望むのならば全て可能となってしまう』



「それなら俺はいったい、今まで・・・何を・・・・・・。俺が・・・俺が姉さんを・・・・・・?」



敵に殺られたんだと思っていた。

けどそれは間違いで、最近になって外傷がなかったという証言がノワール国の医療班から上がった。


ずっとそいつらのことを恨んでいたのに。

死因がわからないとなるといったい何のせいにしてそれを受け入れればいい?


いや、受け入れたくなんかない。


俺は姉さんの命を奪った奴のことを、絶対に許すわけにはいかないんだ。



姉さんには神器を持つ神が宿っていた。

元はといえばそいつが全ての原因なんじゃないのか?


そうだ。

俺はそいつを許さない。


大切な人を奪った神と名乗る奴を。


仇を取るまで、絶対に・・・ーーー。




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