スカイ・ネイル
「彼・・・リースは、前はあんなに人と話せるような人ではなかったんです」
「それはどう言う意味?」
「いつ、どこでかはわからないんですけど、ある時おじいちゃんがリースを引き取ることになって。私の記憶に残っている昔の彼は正直生きているのか、死んでいるかもわからないような状態で。何も話さないし、ろくにご飯も食べなくて」
「・・・」
淡々と話す私の話をレグさんは真剣に聞いてくれた。
彼のそばにいてあげないと、どこかへ消えていなくなってしまうんじゃないか。
そんな気がして。
幼いながらに私はそんな状態だった彼を放っておけなくて、いつか話してくれるんじゃないかと一生懸命に声をかけ続けた。
ずっと。
ずっと。