電話越しで副社長に恋をしました。
上司に頼まれていた仕事を終えた私は、札幌の地元の人しかわからないような名店をピックアップした。家族と行くなら、デートなら、色々と設定をして書類にまとめたのだ。
メールを副社長に送るとすぐに返事が返ってきた。
『とてもわかりやすくて面白いですね。仕事が早くて丁寧なので関心してますよ』
「ありがとうございます!」
『湯元さんのおすすめのデートスポット是非連れて行ってほしいです』
「北海道にいらっしゃるならぜひ!」
そういったところで私の頬が熱くなった。まるでデートに誘ってしまったみたいだ。
「もちろん仕事で言っているんですよ」
『あはは、そんなことわかってます』
笑われて羞恥心に襲われてしまった。
これだと私が恋愛初心者だとわかってしまうかもしれない。
いや電話だけでそんなことわかるはずないか。
少しだけ間があって、静まり返った。