まさか私が告白されるなんて


 「今休憩してるところだよ」
 「あら、そう。ってことは十分勉強できてるみたいだね」
 「人に教えるのって、自分の勉強にもなるからさ」

 そう言って、自分の胸板をグーで叩く重村君。

 「本当に重村君、勉強教えるの上手いから……」
 「あら、重村だと、私もになるわよ」
 「じゃあ、琢磨君……?」
 「そうそう、カップルなんだもの、名前で呼び合わないとね」

 なんとなく、この人怖い……
 私が親という物にあまり触れてこなかったからかな……

 「じゃあ、楽しんどいて、カップルにしかできないことをしてもいいわよ」

 そう言って風のように去って行った。

 「カップルらしいこと……?」

 ハグとかキスとかしなきゃならない雰囲気?

 「母さんが勝手に言っているだけだよ。俺たちは少しずつやっていけばいい」
 「そうだね。……琢磨君」
 「別に重村君でもいいってば」
 「でも、少しずつとは言っても琢磨君との仲が進展しないのは嫌だから」

 名前呼び恥ずかしいけれど。

 「なら、ゆっくりだな」
 「うん」

 そして私たちは名前を数回呼び合った。
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