まさか私が告白されるなんて
春原さんと話した後、私は琢磨君の元へと向かった。

「琢磨君のおかげで、満点だよ」

私は答案を見せた。
それをみて、琢磨君の顔が明るくなったのを感じた。
嬉しいという感情が伝わってくる、

「おめでとう。やっぱり、水菜さん才能あるね」

そう、琢磨君が、私の下の名前で呼ぶ。正直まだ慣れない。
そう言われただけで、なんだか不思議と体が熱くなる。
今は私の顔もすっかり赤くなっているだろうか。
しかし、褒められるのはやはり嬉しい。

「琢磨君はどうだったの?」
「僕も満点だったよ」

やっぱり満点だよね。琢磨君ならとれるとは思っていたけれど、実際その報告を聞いたら、私まで嬉しくなってくる。

「昨日の勉強会のおかげだよ。水菜さんに教えているうちに、僕まで賢くなっちゃった」
「そんな。……琢磨君が元から賢かったからだよ」
「そうなのかな」

そう、琢磨くんが照れくさそうに笑った。

「それよりも、今日少し行きたい場所があるんだけど、いいかな」
「う、うん」

私が頷くと、彼は「良かった」と言って笑った。
行きたいところとはどこなのだろうか。
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