まさか私が告白されるなんて
「山本さん、これ運んでくれる?」

そう言われ、カフェラテを渡された。
ああ、裏での会話も終わり、これを運ばなくちゃいけないのか。
それも、琢磨君の元に。

「やだな」

誰にも聞こえないくらいの声量でそう呟いた。
先程の会話があった今、彼のもとに行くのは正直恥ずかしい。
ようやく高まる気持ちを抑えられたところなのだから。


だけど、私は給料をもらっている身。
断るわけには行かない。
私はカフェラテを持って琢磨君の元へと出向く。

「カフェラテです」

私はそう言って机に置いた。すると琢磨君はにっこりと笑って、「ありがとう」と言った。

破壊力抜群だ……

「では、私はこれで」

そう言って私は小走りで裏へと戻っていった。
恥ずかしい気持ちを押しつぶすように。


……死ぬかと思った。
琢磨君って、結構可愛いのよね。
その微笑はずるいよ。

「どうしたの?」
「訊かないで……」

私は手で口を抑えながらそう言った。
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