まさか私が告白されるなんて

「どうしたんだ、水菜さん」
「へ?」

唐突に言われ、私の意識が覚醒する。
そして、私は琢磨君の方を見る。

「どうしたんだ」
「えっと」

私は下を向き、琢磨君と顔を合わせないようにする。
なんとなく、今の表情は見られたくない。

最近の私は正直言って変われてきていると思っていた。
琢磨君と話すようになってから自分に自信が出て来たし、春原さんと喋れた。この時点でかなり私は変われてきていると思っている。
だけど、どうしても不安になってしまうのだ。

私が結局は大したことのない人間だと、自覚してしまうのが怖いのだ。
突然の不安だ。全てが上手くいっているはずなのに。
琢磨君の顔を見ると、また怖くなってしまう。
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