まさか私が告白されるなんて
「ねえ、琢磨君。今日は楽しかったよ。一日を通じて。だから色々ありがとう」
「うん。こちらこそ。……そうだ、一つしたいことがあったんだ」
意味深にそう言う琢磨君。
「今度、図書館で、おすすめの本を読み合わないか?」
確かに今日は、互いに好きな本を読んでいた。
琢磨君の言う、そのやり方も魅力的だと思う。
「いいね」
私は一言そう言った。
そして、家の前に着き、ばいばいをして互いの家に戻った。
今日は濃密な一日だった。
楽しかった。
ああ、まだ私の中の熱は冷める気配がない。
琢磨君と、常に一緒に、共にいたいと願ってしまう。
私はこのまま、琢磨君と一緒に過ごしていけるのだろうか。
私達には将来大学生、そして社会人もある。
それまで一緒に過ごしていけるのだろうか。
唐突に不安になった。
私は琢磨君が好き、そう明言できる。
そして琢磨君も私のことが好きだ。
大人ってずるい。
大人って、近いようで、先が長いように思える。
たぶん、私は大学には行かない。というか、金銭的な問題で行けない。
だから私は高校卒業と共に、社会人になるだろう。
そこから琢磨君が社会人になるまでに、四年。
先が長いなあ。
早く、琢磨君と同棲したい。そう思った。