最強退鬼師の寵愛花嫁
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「琴理様、筋がいいですね!」
「る、涙子さんさすがです……」
琴理は大きく息を吐いた。
淋里の突撃のあった翌日の火曜日早朝、琴理と涙子は敷地内にある道場にいた。
いつもの使用人の和装姿の涙子は、まずは護身術から、と琴理に示していた。
ちなみ悪漢役は主彦だ。
「まず琴理様に身に着けていただきたいのは護身術です。日常生活の中で狙われることの対策ですので、いつも着ている服のひとつの制服で訓練しましょう。道着でいるところを狙う悪漢は少ないでしょうから」
腕を掴まれたときの対応、肩を掴まれたときの対応、後ろから首を絞められたときの対応など、次から次へと主彦をかわしていく涙子。
琴理もひとつひとつ教えてもらう。
一目ではわからなくて、涙子が丁寧に教えてくれたおかげで少しずつ体が動くようになった。
一通り終わると、「ではまた明日、今度は復習もかねておさらいしましょう」と言われ終わりとなった。
琴理は学校の準備のために一度私室に戻ることに。
主彦は仕事へ向かい、涙子は琴理に付き添ってくれた。
「これは警察のSNSでも見ることができますので、ご学友様にお伝えするのもよろしいかもしれません」
「そうですね。わたしも花園にいる頃から習っておくべきでした……」
「今からでも遅くありませんよ」
と、両こぶしを握って励ましてくれる涙子に、琴理はやはり感謝の気持ちになる。
ふと、琴理の私室の前に立つ姿を見て、琴理は声をあげた。
「心護様?」
琴理の私室の前に心護がいた。
「おはようございます。どうされました?」
「おはよう琴理。ちょっと渡しておきたいものがあって……」
「わたしにですか?」
「ああ。……これを」
心護が何かを差し出してきたので、琴理は両手を出して受け取った。