愛を秘めた外交官とのお見合い婚は甘くて熱くて焦れったい
話を終えて帰宅すると、千隼さんに義母から連絡が入る。
なにを話しているかは不明だが、雰囲気は悪くないようだ。
リビングで待っていると、電話を終えた千隼さんもやってきた。
「母さんが、ベビー服はどこのブランドがいいかって。気が早いよな」
ブランド名を聞くあたりが、なんとも義母らしい。
「でも、気にしてもらえてありがたいわ」
苦笑する千隼さんの腕を、ぽんぽんと叩く。
私の感覚では、それほど長く着られないものに高いお金をかけるのはもったいないと考えてしまう。
ただ義母の好意を踏みにじりたくはなくて、素直に受け取ろうと決めている。
「この子が生まれたら、父さんたちは大騒ぎしそうだ。
まだペタンこの下腹部を、千隼さんがそっとなでる。
「元気に生まれて来いよ」
優しく言い聞かせる千隼さんに、そっと頭を持たれかけた。
「楽しみだね」
「ああ」
日本を飛び立つとき、父はまた号泣するのだろう。
そして、「本当に向こうで出産するのか」とぶり返すに違いない。
その横で、義父がちょっと意地悪に千隼さんをからかう姿も想像できてしまう。
ふたりは相変わらずなんだろうなあと、小さく笑った私の肩を千隼さんがぐっと抱き寄せた。
END
なにを話しているかは不明だが、雰囲気は悪くないようだ。
リビングで待っていると、電話を終えた千隼さんもやってきた。
「母さんが、ベビー服はどこのブランドがいいかって。気が早いよな」
ブランド名を聞くあたりが、なんとも義母らしい。
「でも、気にしてもらえてありがたいわ」
苦笑する千隼さんの腕を、ぽんぽんと叩く。
私の感覚では、それほど長く着られないものに高いお金をかけるのはもったいないと考えてしまう。
ただ義母の好意を踏みにじりたくはなくて、素直に受け取ろうと決めている。
「この子が生まれたら、父さんたちは大騒ぎしそうだ。
まだペタンこの下腹部を、千隼さんがそっとなでる。
「元気に生まれて来いよ」
優しく言い聞かせる千隼さんに、そっと頭を持たれかけた。
「楽しみだね」
「ああ」
日本を飛び立つとき、父はまた号泣するのだろう。
そして、「本当に向こうで出産するのか」とぶり返すに違いない。
その横で、義父がちょっと意地悪に千隼さんをからかう姿も想像できてしまう。
ふたりは相変わらずなんだろうなあと、小さく笑った私の肩を千隼さんがぐっと抱き寄せた。
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