愛を秘めた外交官とのお見合い婚は甘くて熱くて焦れったい
いよいよ迎えた、店の再開当日。
客は来てくれるだろうかと、緊張しながら開店準備を進めた。
普段から口数の少ない祖父もいつも以上に静かで、店内の空気がピリリとしている。
開店間近になり、暖簾を出そうと店の入口を開ける。
外へ一歩踏み出したところで、目の前に立つ人の存在に気づいてハッとした。
「お義父さん!」
「こんばんは、小春ちゃん。もう入っていいかな?」
何度か近況報告の連絡は入れていたが、まさか今夜来てくれるとは知らず、驚きとうれしさに頬が上気する。
「もちろんです。どうぞ」
急いで暖簾をかけて、義父を店内に案内した。
「お義父さん、うちの都合で私だけ帰ってきてしまってすみません」
落ち着いたところで、あらためて謝罪をする。
義父には電話で現状を伝えてあったものの、対面するのは出国した日以来になる。その間に父の見舞いにも来てくれていたようで、感謝が尽きない。
「気にしなくていいから。それにしても、小春ちゃんたちも大変だっただろ?」
「ええ。でも、こうしてお義父さんの顔を見られて、元気をもらいました!」
偽りのない笑みを浮かべてそう言えば、義父も相好を崩した。
「かわいい義娘にそんなふうに言われたら、毎日通っちゃうよ。そうだ! 小春ちゃんとツーショット写真を撮って、千隼に自慢しちゃおうか」
場を和ませるように、義父が砕けた口調で言う。私も思わず声をあげて笑ってしまった。
それから、偶然通りかかったらやっていたからと、顔を出してくれた馴染みの客もいた。さらにその人からほかの常連客に連絡がいく。
温かな連鎖のおかげで、再開初日としては予想以上の来客数となった。
客は来てくれるだろうかと、緊張しながら開店準備を進めた。
普段から口数の少ない祖父もいつも以上に静かで、店内の空気がピリリとしている。
開店間近になり、暖簾を出そうと店の入口を開ける。
外へ一歩踏み出したところで、目の前に立つ人の存在に気づいてハッとした。
「お義父さん!」
「こんばんは、小春ちゃん。もう入っていいかな?」
何度か近況報告の連絡は入れていたが、まさか今夜来てくれるとは知らず、驚きとうれしさに頬が上気する。
「もちろんです。どうぞ」
急いで暖簾をかけて、義父を店内に案内した。
「お義父さん、うちの都合で私だけ帰ってきてしまってすみません」
落ち着いたところで、あらためて謝罪をする。
義父には電話で現状を伝えてあったものの、対面するのは出国した日以来になる。その間に父の見舞いにも来てくれていたようで、感謝が尽きない。
「気にしなくていいから。それにしても、小春ちゃんたちも大変だっただろ?」
「ええ。でも、こうしてお義父さんの顔を見られて、元気をもらいました!」
偽りのない笑みを浮かべてそう言えば、義父も相好を崩した。
「かわいい義娘にそんなふうに言われたら、毎日通っちゃうよ。そうだ! 小春ちゃんとツーショット写真を撮って、千隼に自慢しちゃおうか」
場を和ませるように、義父が砕けた口調で言う。私も思わず声をあげて笑ってしまった。
それから、偶然通りかかったらやっていたからと、顔を出してくれた馴染みの客もいた。さらにその人からほかの常連客に連絡がいく。
温かな連鎖のおかげで、再開初日としては予想以上の来客数となった。