姉の許婚に嫁入りします~エリート脳外科医は身代わり妻に最愛を注ぐ~
私は華族の末裔という名ばかりの一般庶民だ。でも彼の実家には専属のシェフがいるそうだし、私が作る平凡な家庭料理が受け入れられるのか、今さらながら不安になった。
「こういうごはんって、フレンチとか?」
「はい」
「さすがに毎日じゃないよ。和食のほうが好みだしね」
「そうなのですか。和食なら得意です。あ、でも高級な和食ですか?」
「普通だよ。どうしたの? なにが心配?」
雅貴さんは愉快そうに私を見つめ、クスクス笑った。
「雅貴さんの実家には専属のシェフがいるでしょう?」
「母が料理をしない人だからね」
「お義母さまもお医者さまでお忙しいですものね」
医師一家の雅貴さんの両親は、お義父さまが消化器内科医で、お義母さまが小児科医、雅貴さんは脳神経外科医だそうで、専門は違う。
「今さらですが、私の家庭料理で雅貴さんは大丈夫なのでしょうか」
彼のQOLが爆下がりするのではないだろうか。
「大丈夫というか、実はものすごく楽しみにしてる」
「わっ、困ります。期待しないでください」
基本的なものはひと通り作れるけれどよくて平均点レベルだ。
「百花ちゃんは慎ましいな」
「期待が大きければ大きいほどがっかりしますから」
「心配無用。どんなシェフが作るものより、新妻の手料理は格別だよ」
「に、新妻って……」
思いも寄らない単語が飛び出して、私はうろたえた。
「こういうごはんって、フレンチとか?」
「はい」
「さすがに毎日じゃないよ。和食のほうが好みだしね」
「そうなのですか。和食なら得意です。あ、でも高級な和食ですか?」
「普通だよ。どうしたの? なにが心配?」
雅貴さんは愉快そうに私を見つめ、クスクス笑った。
「雅貴さんの実家には専属のシェフがいるでしょう?」
「母が料理をしない人だからね」
「お義母さまもお医者さまでお忙しいですものね」
医師一家の雅貴さんの両親は、お義父さまが消化器内科医で、お義母さまが小児科医、雅貴さんは脳神経外科医だそうで、専門は違う。
「今さらですが、私の家庭料理で雅貴さんは大丈夫なのでしょうか」
彼のQOLが爆下がりするのではないだろうか。
「大丈夫というか、実はものすごく楽しみにしてる」
「わっ、困ります。期待しないでください」
基本的なものはひと通り作れるけれどよくて平均点レベルだ。
「百花ちゃんは慎ましいな」
「期待が大きければ大きいほどがっかりしますから」
「心配無用。どんなシェフが作るものより、新妻の手料理は格別だよ」
「に、新妻って……」
思いも寄らない単語が飛び出して、私はうろたえた。