姉の許婚に嫁入りします~エリート脳外科医は身代わり妻に最愛を注ぐ~
「百花ちゃんは俺の新妻だろ?」
目を細めた雅貴さんに、心臓が跳ね上がる。
彼はなにげなく口にしたのかもしれないけれど、つい半年前までは兄と妹のように接していたのだ。不意打ちすぎて慌てずにはいられなかった。
このあとのことを考えると、軽食すら喉を通らなくなる。初夜がすぐそこまで来ているのだ。
スイートルームの窓の外は、高層ビル群の美しい夜景が煌めいていた。
雅貴さんと完全にふたりきりになるのは、実は十年ぶりだ。
恋心を自覚してから、一対一で会わないようにしていた。自分が姉の立場なら、こんな私が彼のそばにいるのは絶対に嫌だから。
結局それでも私は雅貴さんへの想いを断ち切れなかったし、姉は彼と結婚する気はなかったみたいだけれど。
とはいえ、不毛な日々だったとは思わない。すべては今日につながっていたのだ。
強引にプラス思考に切り替え、なんとか食事を終えた。まずは私がお風呂に入り、今夜のために用意した純白レースのブラをつけ、その上にシルクのキャミソールを着る。この姿で雅貴さんの前に出て行くのがとんでもなく緊張した。
彼はいったいどんな反応をするのだろう。
「お風呂、お先にいただきました」
ドキドキしながらリビングに向かったら、ソファに座りタブレットを使っていた彼が顔を上げる。
「ああ。俺も入ってくるよ」
雅貴さんはなんのリアクションもなく、涼しい顔で私の横を通り過ぎていった。
私はその場に立ち尽くしてしまう。
目を細めた雅貴さんに、心臓が跳ね上がる。
彼はなにげなく口にしたのかもしれないけれど、つい半年前までは兄と妹のように接していたのだ。不意打ちすぎて慌てずにはいられなかった。
このあとのことを考えると、軽食すら喉を通らなくなる。初夜がすぐそこまで来ているのだ。
スイートルームの窓の外は、高層ビル群の美しい夜景が煌めいていた。
雅貴さんと完全にふたりきりになるのは、実は十年ぶりだ。
恋心を自覚してから、一対一で会わないようにしていた。自分が姉の立場なら、こんな私が彼のそばにいるのは絶対に嫌だから。
結局それでも私は雅貴さんへの想いを断ち切れなかったし、姉は彼と結婚する気はなかったみたいだけれど。
とはいえ、不毛な日々だったとは思わない。すべては今日につながっていたのだ。
強引にプラス思考に切り替え、なんとか食事を終えた。まずは私がお風呂に入り、今夜のために用意した純白レースのブラをつけ、その上にシルクのキャミソールを着る。この姿で雅貴さんの前に出て行くのがとんでもなく緊張した。
彼はいったいどんな反応をするのだろう。
「お風呂、お先にいただきました」
ドキドキしながらリビングに向かったら、ソファに座りタブレットを使っていた彼が顔を上げる。
「ああ。俺も入ってくるよ」
雅貴さんはなんのリアクションもなく、涼しい顔で私の横を通り過ぎていった。
私はその場に立ち尽くしてしまう。