御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
立場の違いを忘れて、有紗は思わず言い返す。
龍之介が笑いながら答えた。
「ちょっと仕返しをしたくなったんだよ。君が俺の痛いところを突くから」
「い、痛いところって……」
「そうだろう。なぜ結婚できないかを直接本人に聞くなんて、立場が逆ならセクハラ案件だ」
そう言って彼は立ち上がる。そして有紗を見下ろした。
「とにかくそういう気づかいは一切無用だ。話し合いはこれで終わり。俺は風呂に入る」
楽しげに言って、ドアに向かって歩き出す。
ドアを開けて振り返った。
「さっきの約束は厳守だからな。わかったな、有紗」
パタンと閉まるドアを見つめて有紗はしばらく動けない。
ドキドキとする鼓動を落ち着かせようとするけれど、無理だった。
彼からしたら、ちょっとした冗談だったかもしれないが、有紗にとっては全然違う。
なんといっても有紗は彼を愛しているのだから。
たとえそうでなくても、男性に慣れていない有紗には刺激が強すぎる冗談だった。あんな風に振る舞われてはどうしていいかわからない。
そもそもこれからどう彼と接すればいいかわからなかった。
……ひとつだけわかるのは、彼との同居生活は、予想していたのとはまったく違うものになりそうだ、ということだけだった。
龍之介が笑いながら答えた。
「ちょっと仕返しをしたくなったんだよ。君が俺の痛いところを突くから」
「い、痛いところって……」
「そうだろう。なぜ結婚できないかを直接本人に聞くなんて、立場が逆ならセクハラ案件だ」
そう言って彼は立ち上がる。そして有紗を見下ろした。
「とにかくそういう気づかいは一切無用だ。話し合いはこれで終わり。俺は風呂に入る」
楽しげに言って、ドアに向かって歩き出す。
ドアを開けて振り返った。
「さっきの約束は厳守だからな。わかったな、有紗」
パタンと閉まるドアを見つめて有紗はしばらく動けない。
ドキドキとする鼓動を落ち着かせようとするけれど、無理だった。
彼からしたら、ちょっとした冗談だったかもしれないが、有紗にとっては全然違う。
なんといっても有紗は彼を愛しているのだから。
たとえそうでなくても、男性に慣れていない有紗には刺激が強すぎる冗談だった。あんな風に振る舞われてはどうしていいかわからない。
そもそもこれからどう彼と接すればいいかわからなかった。
……ひとつだけわかるのは、彼との同居生活は、予想していたのとはまったく違うものになりそうだ、ということだけだった。