御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
そう言う龍之介は、詩織を鋭く睨んでいる。睨み返す彼女の顔からはさっきまでのしおらしさは消えていた。
「詩織さん、君の従兄弟がノースエリアに住んでいるね?」
龍之介からの問いかけに、詩織が即座に答える。
「だからなに? 私が手引きしたっていうの? 証拠でもあるの?」
さっきまでのお嬢様然とした態度とはまったく違う受け答えに、一同目を剥いた。
「もちろん証拠などない。だが君が、アクセス権限のない私の配車記録に何度も不正にアクセスしていたという記録はある。……君が私の周辺を嗅ぎ回っていたのは間違いない。いったいなんのために?」
龍之介からの追求に、詩織の目が泳いだ。
「それは……」
取締役たちが眉を寄せている。
旗色が悪くなってきた詩織は、唇を噛んで答えない。そこへ龍之介は追い討ちをかける。
「詩織さん、久保社長が暴露したよ。記事作成にあたって君に協力してもらったと。少々強引な手も喜んで引き受けてくれたと言っていた」
「なっ……あいつ! 絶対に言わないって約束したくせに」
「言うしかなかったんだ。なにしろ私はこんな記事なんかよりもはるかに危険な久保社長の秘密を掴んでいる。それを漏らさないことを条件に記事も差し止めると約束した。だからこの記事は表へは出ない」
その言葉に、一同はホッと息を吐く。
いくら虚偽の記事だとしても一度表に出てしまえば、完全に否定するのは不可能だ。イメージダウンは避けられない。
龍之介が、取締役たちを見回した。
「つい先ほど渡辺社長にお会いして、この件をご報告いたしました。いくらJEDグループのご令嬢といえども、今は社員です。このような重大な背信行為を見過ごすわけにいきません」
そして詩織に向かって言い切る。
「詩織さん、君の従兄弟がノースエリアに住んでいるね?」
龍之介からの問いかけに、詩織が即座に答える。
「だからなに? 私が手引きしたっていうの? 証拠でもあるの?」
さっきまでのお嬢様然とした態度とはまったく違う受け答えに、一同目を剥いた。
「もちろん証拠などない。だが君が、アクセス権限のない私の配車記録に何度も不正にアクセスしていたという記録はある。……君が私の周辺を嗅ぎ回っていたのは間違いない。いったいなんのために?」
龍之介からの追求に、詩織の目が泳いだ。
「それは……」
取締役たちが眉を寄せている。
旗色が悪くなってきた詩織は、唇を噛んで答えない。そこへ龍之介は追い討ちをかける。
「詩織さん、久保社長が暴露したよ。記事作成にあたって君に協力してもらったと。少々強引な手も喜んで引き受けてくれたと言っていた」
「なっ……あいつ! 絶対に言わないって約束したくせに」
「言うしかなかったんだ。なにしろ私はこんな記事なんかよりもはるかに危険な久保社長の秘密を掴んでいる。それを漏らさないことを条件に記事も差し止めると約束した。だからこの記事は表へは出ない」
その言葉に、一同はホッと息を吐く。
いくら虚偽の記事だとしても一度表に出てしまえば、完全に否定するのは不可能だ。イメージダウンは避けられない。
龍之介が、取締役たちを見回した。
「つい先ほど渡辺社長にお会いして、この件をご報告いたしました。いくらJEDグループのご令嬢といえども、今は社員です。このような重大な背信行為を見過ごすわけにいきません」
そして詩織に向かって言い切る。