御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
「詩織さん、以前君にした質問を訂正する。君はこの会社にいさせられない。今日付けで解雇する」
詩織が悔しそうに唇を噛んで彼を睨む。隣の席に置いてある鞄をひったくるように掴むと、カツカツとヒールを鳴らして出ていった。
ドアが乱暴に閉まったのを確認して、龍之介がため息をつく。そして常務に向かって呼びかける。
「叔父さん」
常務が龍之介を見た。
「叔父さんが、天瀬家を誇りに思っておられるのは知っています。その考えに私は口出ししません。ですから叔父さんも私の考えに口出しないでいただきたい。私は、相手の家柄うんぬんより、信頼できる愛する人と結婚したい」
常務はぐっと言葉に詰まり、なにも言わなかった。
完全に納得していないのは確かだが、名門中の名門、渡辺家の令嬢の振る舞いを目のあたりにしたばかりの今、反論できないようだった。
「とりあえず、社としてこれ以上対応する必要はなさそうだな。これにて、取締役会は終了する。皆、ご苦労さま。ああ、龍之介と真山さんは残りなさい」
社長である一郎が宣言して、ほかの取締役たちは部屋を出ていく。
社長席に座る一郎のところへ龍之介と有紗は歩み寄る。
記事についての件が片付いて安心した有紗だが、また心臓がドキドキと音を立てている。
龍之介が有紗と結婚すると宣言したことについて、一郎はどう思っているのだろう?
机を挟んで並ぶと、龍之介が大丈夫だというように、有紗の肩を抱いた。
「今日は驚くことばかりだ。日本に到着して早々に、記事のことを知った。いったいどうなっとるか、お前の口から説明しろ」
一郎が龍之介を追求する。
だが不快だという様子ではなく、ただ興味津々といった感じだ。
「記事の通り、彼女と私の間には双子の男の子がおります。すでに同居もしている。本日父さんに報告したら、入籍する予定でした」
簡潔に説明する龍之介に、一郎がふたりを見比べた。
詩織が悔しそうに唇を噛んで彼を睨む。隣の席に置いてある鞄をひったくるように掴むと、カツカツとヒールを鳴らして出ていった。
ドアが乱暴に閉まったのを確認して、龍之介がため息をつく。そして常務に向かって呼びかける。
「叔父さん」
常務が龍之介を見た。
「叔父さんが、天瀬家を誇りに思っておられるのは知っています。その考えに私は口出ししません。ですから叔父さんも私の考えに口出しないでいただきたい。私は、相手の家柄うんぬんより、信頼できる愛する人と結婚したい」
常務はぐっと言葉に詰まり、なにも言わなかった。
完全に納得していないのは確かだが、名門中の名門、渡辺家の令嬢の振る舞いを目のあたりにしたばかりの今、反論できないようだった。
「とりあえず、社としてこれ以上対応する必要はなさそうだな。これにて、取締役会は終了する。皆、ご苦労さま。ああ、龍之介と真山さんは残りなさい」
社長である一郎が宣言して、ほかの取締役たちは部屋を出ていく。
社長席に座る一郎のところへ龍之介と有紗は歩み寄る。
記事についての件が片付いて安心した有紗だが、また心臓がドキドキと音を立てている。
龍之介が有紗と結婚すると宣言したことについて、一郎はどう思っているのだろう?
机を挟んで並ぶと、龍之介が大丈夫だというように、有紗の肩を抱いた。
「今日は驚くことばかりだ。日本に到着して早々に、記事のことを知った。いったいどうなっとるか、お前の口から説明しろ」
一郎が龍之介を追求する。
だが不快だという様子ではなく、ただ興味津々といった感じだ。
「記事の通り、彼女と私の間には双子の男の子がおります。すでに同居もしている。本日父さんに報告したら、入籍する予定でした」
簡潔に説明する龍之介に、一郎がふたりを見比べた。