断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
「だとしてもわたしは瓶底眼鏡はどうしてもイヤなの! 何度も言ってるでしょ!?」

 こちとらノーイケメン・ノーライフなんだよ。
 それだけは絶対に譲れないんだから。

「分かったよ。俺、もう無理強いとかしないし」
「分かればよろし」
「え~、せっかく王妃様になれるのにぃ。華子先輩もったいない~」

 うっさいわっ。
 そんなに欲しけりゃ、ノシつけてくれてやるっての。

「でもまぁこのままシナリオから逸れて行けば、華子はギロチンエンドを免れるし、長谷川もループから抜け出せるかもってことね」
「最悪、またループすることもあり得るとか?」
「え~、そうなったらゆいな困っちゃう」
「大丈夫、そうならないようこれからはこのメンバーで協力してこう?」

 健太の言う通りだよね。ここまでシナリオがハチャメチャになってるんだもん。
 ゲームのバグ利用して、無事平穏に卒業式を迎えなくっちゃ。

「万が一ループしても、俺が必ずゆいなのこと守ってみせるから」
「けんたん……」
「ゆいなたん……」

 ぎゃっ、未希が爆発しそうな五秒前っ。
 その前にいますぐ()ぜろ、リア充っ!
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