断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
「なんだ? 無粋(ぶすい)なヤツだな」
「わたしは紅茶を運んだだけですが? それにこのような席で女性の髪に触れるのはマナー違反でしょう」

 そうだ、そうだ。さすがダンジュウロウ、常識人だね!
 でもそろそろ腕を引いてくれないかい? 背後から覆いかぶさられてるみたいで、ちょっと居心地悪いんですけど?

「なんだハナコ、菓子食わないのか?」

 ぎゃっ、今度はマサトが山田側から手を伸ばしてきたしっ。
 ってか近いっ。そこでボロボロこぼしながらハムスターしてんじゃないわよっ。

(な、なんなのよこの状況は……)

 左右の手は山田とロレンツォに握られっぱなしだし、その間をマサトとダンジュウロウが割り込むように腕伸ばしてきてるし。

「やだぁ、ハナコ様、モテモテぇ」
「ほんと姉上、攻略対象ホイホイだよなぁ」
「かっかっか、まさに青春じゃのぅ」

 ゆいなも健太もリュシアン様も! ノンキなこと言ってないで助けなさいよっ。
 っていうかココ、攻略対象全員集合してんじゃんっ。

 本当になんなのこの気の触れたお茶会(マッドティーパーティー)はっ。
 わたしは悪役令嬢なんだって、誰かこいつらに説明して――――っ!
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