断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
「ほら、いつだかハナコ様、ケーキを食べようとしたわたしの手からフォーク吹き飛ばしたじゃないですか? それにシュン王子とロレンツォ王子の鼻の穴目がけて、ものすごい勢いで何枚もティッシュ詰め込んでたし」
「あれはただのまぐれで……」

 あのときは頭に血がのぼってて、自分でもどうやったのか覚えてないんだよね。
 後日に再現しようとしても全然できなかったし。

「一度できたってことは次もできるってことじゃないですかぁ。パラメーター見てもハナコ様、ケンタ様の四分の一くらいは魔力持ってますよ?」
「ええっ、そんなに!?」
「それって人並み以上ってことじゃん、姉上」

 そ、そうだよね。健太って相当優秀な部類に入ってるし。
 なにやってたんだよ、ハナコっ。小さいときから英才教育受けてたら、今ごろもっとスゴイ魔法が使えてかもしれないのにっ。

「持っていても上手く扱えないんじゃ、宝の持ち腐れじゃない……」
「姉上の歳で魔法の基礎練か……まぁ、頑張って」
「あは、ユイナ気づいたらできちゃってたタイプだから、アドバイスとかできないかも」

 ぬおっ、こうなったら死ぬ物狂いで頑張って、拳銃(チャカ)並みの弾丸(タマ)、いつかティッシュで飛ばしちゃる……!
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