御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「そんなに?」
こんな欲張りな私を隠したくてそんな事を言う。
「お前さ、俺をどうしたいわけ?」
陽平の顔が少し、赤い。
「私が、怖い?」
陽平が、私に聞いてきた言葉を言ってみる。
「ああ。敵わない。本当に」
そう言って、陽平はお手上げでーすとふざけながらクスクス笑った。
陽平が立ち上がって、私の腕を引き上げる。
「どれ。もう少し散歩するか?」
「ううん。帰ろう!陽平」
帰って、陽平と繋がりたい。
「明日は、早起きだからな」
ニカっと笑う。
それはそうだけど、、、
それだけじゃないんだけどな。
なんか、私ばっかり、、
「うん!!」
でも、なんだか恥ずかしくて言えなかった。
そうして、仲良く手を繋いで、私達は部屋へと戻った。
時差ボケもあって、部屋に戻ってお風呂に入るなり、私は結局気を失うように眠ってしまった。
陽平が、何か隠していた事も、私を見つめて顔を歪めていた事も知らずに。