御曹司は高嶺の花に愛を刻む
家に帰るなり、ヒールをポイポイ脱ぎ捨てる私。

陽平が後ろから、当たり前みたいにヒールを揃えてくれる。

「あ。ごめん陽平」

「ん?何が?」

「え?いや、ヒール揃えてくれて」

「あ?ああ、本当だ。気にすんな」

んむ!?無意識だったの!?
恐れ入ります。

「ありがとう」

私はやっと、陽平の首の後ろに手を回して、顎をあげた。

陽平は、待ってましたとばかりにブチューっとキスをしてきた。

そのまま、ヒョイと抱っこされて、リビングまで私を運ぶ。

そしてソファーの前まで来ると、陽平は私を立たせたまま、自分はソファーに座った。

「菜由。綺麗だ。」

そう言って、私を目の前に立たせて、全身をじっくり見る。
少し乱暴に、ネクタイをぐいっと緩めた。
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